インターネット検索で必要とされる、title要素とmeta descriptionについて解説しています。
すべてのHTML文書にはtitle要素が必要とされています。また、ひとつの文書にはひとつのtitleしかつけられません。
新しいWebページを制作するにあたってtitleを決めるとき、あなたはどのように決めているでしょうか。
作文や論文の題をつけるように決めているのでしょうか。あるいは紹介したい商品やサービスのキャッチフレーズを考えるように決めているのでしょうか。
「ただなんとなく、漠然と」決めてしまっている人も多いようです。またコピーライターやライターが制作するコンテンツの場合は「読者にささる」表現を考えるかもしれません。しかし、title要素に求められるのはそれだけでは足りません
・titleは全角30文字前後、対策キーワードはできるだけ前に置く
「titleは全角35文字以内に記述する」というのが一般的な目安です。「35文字を1文字でも超えたらランキングが急激に落下する」というようなものではありませんが、30文字程度を目安に35文字以内が「最適化された文字数」ということになるでしょう。
また30文字前後で書けることといえば内容も限られてきます。凝った表現よりも、「このページは何について書かれているのか」がわかりやすく、また本文との整合性もとれているtitleであることが重要です。
さらに重要なキーワードはtitle要素内でできるだけ前の部分に記載したほうが有利になるといわれています。
title要素に「てにをは」などの日本語的正確性は重要ですが、「美しい文章かどうか」はそれほど重要ではないようです。また読者が検索エンジンの検索結果一覧画を見る際も「自分に必要な情報があるかどうか」という基準でリストを見ますから、表現上のこだわりよりも「対策キーワードがもれなく含まれ、一読して意味の通じる文章」であることのほうが重要でしょう。
meta descriptionは、そのドキュメント全体に関する付加情報を記述するための「metaタグ」に記述される要素のひとつです。
meta descriptionはサイト紹介文をクローラーに伝え、そのサマリーが検索結果一覧画面に表示される文章です。
検索エンジン対策としてはtitle要素ほどの強さは持たず、ページ本文と対して重みは変わらないといわれており、meta descriptionを最適化したからといって大幅な順位上昇は期待できないでしょう。
ただしサマリーが検索結果一覧画面に表示されるということは、ユーザーがそのページをクリックするかどうかという判断に対しては大きな影響を与えるものと考えられます。
・meta descriptionは全角120文字以内
検索エンジンがmeta descriptionを評価する際、検索エンジンは検索キーワードとページ本文を照合し、meta descriptionの内容が最適と判断すればそのまま検索結果に表示されます。
ただし表示されるのは約120文字程度(ブラウザや端末によって若干差があります)で、それを超えた文章は省略されてしまいます。このため対策キーワードは文章のなるべく前半に集中させ、文章全体を120文字以内にまとめましょう。
テンプレートなどを使ってページを量産する場合、各ページのmeta descriptionはすべて違った文章にしましょう。本文の内容が違うのにmeta descriptionが同じということは、検索エンジンに「本文とmeta descriptionとの内容が適合していない」と判断される原因になります。