リッチ スニペットとは、テキストのみであるスニペットを発展させたもので、製品の画像や価格、ユーザからのレビュー評価、地図などのテキスト以外の情報も表示されているものをいいます。これによってユーザは効率的に探しているページを見つけることができます。
ただし、リッチスニペットは何でも表示されるわけではありません。
Googleのウェブマスターツールによると、リッチスニペットが現在サポートしているのは以下の7つになります。
●レビュー
●人物
●商品
●会社と組織
●レシピ
●イベント
●音楽
今後展開されて、上記7つ以外のコンテンツも表示されるようになるといわれています。
リッチスニペットの最大のメリットは検索流入を増やしたいサイト運営者にとって大きな武器となることです。
リッチスニペットが表示されることで、まず検索結果に表示されたもののなかでひと目で違うと分かる情報をユーザに認識してもらうことができます。
これによって検索ユーザの注意を引くことができ、クリック率も高くなりやすくなります。クリック率が上がることで自サイトへの流入を増やすことができます。
これらがリッチスニペットの効果として一番のメリットとなるでしょう。
リッチスニペットを設定するには、構造化データマークアップを行うことが必要です。これによって検索画面に表示させることが出来ます。
構造化データマークアップとは、テキストに対して意味をメタデータとして持たせることで、検索エンジンのロボットにテキストの内容をより正確に理解させることをいいます。
例えば、リッチスニペットで表示されているような画像やレビュー点数で説明すると、「どのテキストがレビュー点数なのか」、「どの画像が料理の写真なのか」と言ったことをHTML上に構造的に設定していくことで、検索エンジンの理解度を高めることに役立ち、結果的にリッチなスニペットが検索結果ページに掲載されやすくなります。
<覚えておきたい注意点>
ここで大きな注意点があります。構造化データマークアップを適切に行ったはずなのに検索結果画面にリッチスニペットが表示されるとは限りません。
それらの主な要因としては、以下の3点があげられます。
・リッチスニペットの品質ガイドラインから外れている
・クオリティが低い
・クエリ(検索キーワード)との関連性が高くない
また、検索結果にリッチスニペットが表示されたからといって検索順位の向上に直結するわけではありません。
検索流入を高める施策の一つとして考えるようにしましょう。
Googleはユーザにとって有益な情報を表示するための手段の一つが今回のリッチスニペットです。リッチスニペット自体も今後改良を重ねて前述して7つのコンテンツ以外も広げていくことになるでしょう。
Googleの検索ツールとしての目的は「検索した人が見たい情報にすぐに辿りつける検索ツール」であることです。
リッチスニペットで表示されたからといってそれがユーザの欲しい情報ではなかった場合、上位表示されるわけではないことは忘れてはいけません。
(追記:Googleは構造化データテストツールを刷新し、ユーザーインターフェースが刷新されるとともにJSON-LDに対応しました。この結果、構造化データテストツール上でリッチスニペットがどのように表示されるかというシミュレーション機能が利用できなくなっています。
また上記で紹介している7つのコンテンツのすべてがすでにJSON-LDに対応しているわけではありません)