web制作とは?webサイトの種類や制作の一連の流れをご紹介

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web制作とは?webサイトの種類や制作の一連の流れをご紹介します

Web制作とは、Webサイトを新規で構築したり、既存のサイトの改修を行ったりすることです。昨今は、企業や組織が自分たちのサイトを持つのが当たり前の時代になりました。特定の場所に店舗や事務所を構えず、インターネットのみで収益を上げているケースも少なくありません。自社のサイトを活かしたビジネスを行うことは、今や企業の発展に不可欠と言えるでしょう。
一方で、Web制作について専門的な知識や技術を有している経営者様・マーケティング担当者様は決して多くはないのが実情です。実際、「今どきはYouTubeやInstagramのアカウントがあれば十分じゃないの?」「Web制作は費用も工数もかさむので、正直手を出しづらい…」「どのようなコンテンツを作ったらいいかわからない…」といったお悩み・質問は多く寄せられます。
そこで今回は、Web制作の必要性やサイトの種類、制作の流れなどを詳しくご説明します。

Web制作とは?

冒頭でもご説明の通り、Web制作とは企業や組織、個人向けにWebサイトを作成することを意味します。「Web制作=Webサイト(ホームページ)制作」と考えていただいて問題ありません。ちなみに「ホームページ」という言葉は日本と海外でニュアンスが異なり、Webサイトそのものをホームページと呼ぶのは日本だけです。
Web制作では、主にHTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使用して構築を行います。最近ではWordPress(ワードプレス)などのCMSが登場したことで、専門的な知識がなくても個人で簡単にWeb制作ができるようになりました。またWixを筆頭に、会員登録するだけで豊富なテンプレートが利用可能になり、素早く直感的にサイトを作れるツールも増えています。写真やイラストも同様に、PIXTA、photoAC、いらすとやなど、基本無料の画像提供サービスは数多く存在します。これらのサービスの名称は、Web制作の経験がなくても耳にしたことがある方も多いでしょう。
昔と異なり、今やWeb制作は誰でも手軽にできる身近なものになりました。

今の時代、Webサイトは本当に必要?

時代は今や大SNS時代。YouTube、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなど、企業も積極的にSNSを活用するのが当たり前になりました。バズりを狙って新入社員がダンスを踊ったり、できたて熱々の料理でユーザーの食欲を刺激したりといった動画は、誰もが一度は目にした経験があるでしょう。動画や画像内に自社の連絡先を掲載すれば、SNSから直接問い合わせ獲得につなげることも可能です。
では、Webサイトはもう企業にとって不要なのでしょうか?もちろん、そんなことはありません。サイト特有のメリットもあれば、SNS特有のデメリットも確かに存在します。
以下に、媒体ごとのメリット・デメリットの一例を掲載します。こちらを踏まえて、今一度サイトの必要性を検討してみてください。

●Webサイトの存在そのものが、企業の信頼に直結する
あなたが新しい会社と取引する際、あるいは新規の問い合わせがあった際、まず相手がどのような企業なのかを調べるでしょう。そのときにWebサイトが見当たらないと、「本当に信用できるのか?」「教えられた住所や連絡先はダミーではないか?」といった不安が芽生えても不思議ではありません。
また、金融機関が融資の相談を受けたときや行政が助成金の申請を受け付けたとき、担当者は真っ先に会社の概要を確認します。そのときにサイトがない場合、追加資料の提出が必要になったり審査に時間がかかったりする可能性もあります。
サイトはいわば、社会的信用を示すためのツールとも言えるでしょう。

●SNSのサービスは突然使えなくなる恐れがある
SNSはリアルタイムでほかのユーザーとやりとりをしたり、世の中のトレンドを把握できたりといった魅力があります。しかし、突然の通信障害によりアクセスできなくなった経験はありませんか?外部サービスに依存しすぎると、そのSNSが何らかの理由で使用不可になった場合、投稿や宣伝が一切できなくなってしまう懸念があります。
さらに、SNSの規制強化やガイドラインの変更に伴い、これまでの投稿では問題がなかった内容でも急にNGとなり、最悪の場合アカウントの停止に発展する可能性も否めません。自分たちのサイトを所有することは、企業として最低限の活動が保証されるということでもあります。

●SNSや情報誌は、同業他社との差別化が難しい
Webサイトを一から制作する場合、デザインやレイアウト、ページ数といったコンテンツを自由に設計できます。デザインを凝るもよし、動画を埋め込むもよし、アイコンやバナーに動きをつけるもよしと、自由自在です。
一方、SNSや情報誌はレイアウトが画一的なものが多く、基本的に画像と文章でしか同業他社との差別化ができないため、「オリジナリティのある訴求」の難易度が上がります。サイトは扱いや管理が難しいように見えても、実は誰でも独自性を生みやすい媒体なのです。

Web制作の目的

Web制作をする目的は様々です。顧客とコミュニケーションを図ったり、Webサイトを通じて商品・サービスを利用してもらったり、自社ブランドを広く伝えたり…。総務省が公表している『令和5年通信利用動向調査報告書(企業編)』によると、令和5年に自社のホームページを開設している企業の割合は93.0%。従業者規模の大きい企業ほど、開設している割合が高い傾向にあるようです。
さらに、平成29年度に調査した「ホームページの開設目的」の結果では、1位から順に「会社案内、人材募集」が93.7%、「商品や催物の紹介、宣伝」が67.1%、「定期的な情報の提供」が46.9%、「申込や届出の受付」が16.6%、「電子公告、決算公告」が11.3%となっています。
Web制作において重要なのは、「目的を明確化すること」です。目的が定まっていないと、誰にどのような情報を届けたいかが不明瞭になり、成果の得られないサイトができ上がってしまいます。
ここでは、サイトを開設するメリットを目的ごとに掘り下げてみましょう。

●資料請求を増やし、リードを獲得する
売上目標を達成するためには顧客の確保が欠かせません。資料請求をするユーザーは企業の商品・サービスに興味を持っている人物であり、つまりは見込み客です。企業のコーポレートサイトはすぐに売上を伸ばすのではなく、顧客の情報を収集し、今後のセールスにつなげることを目的のひとつとしています。また、会社案内や事業紹介を通じて同業他社あるいは異業種との協業・コラボレーションにつながるケースもあります。

●商品の販売・申し込み
ボタンひとつで商品を注文できるECサイトは年々増加傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、ますます需要が高まりました。以前は商品の紹介のみを行っていたWebサイトでも、オンラインで商品を提供するのが当たり前になりました。
一方で、サイトの視認性や操作性が悪いとユーザーの離脱につながってしまいます。Web制作の際は、見やすさ・使いやすさを意識しましょう。

●人材採用
人材募集において、コーポレートサイトは重要な役割を担っています。経営方針、事業紹介、経営陣による挨拶などは、求職者にとって自分の将来を左右する大事な情報源となります。
また、コーポレートサイトとは別に採用サイトを設けている企業も珍しくありません。業務内容や職場の雰囲気にフィーチャーしたコンテンツを掲載することで、企業と求職者のミスマッチを減らす狙いがあります。

●ブランドイメージ向上
Webサイトは、ブランドイメージ向上にも効果的です。企業や取扱商品を詳しく紹介することで認知度アップだけでなく、顧客の「○○といえばこの会社!」といったイメージの定着にも結び付きます。企業の信頼性が高まると、サイトで直接紹介していない商品やサービスにも好意的な印象を持ってもらいやすくなります。反対に、どれほど有用な商品を扱っていても企業の印象が悪いと、売上に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

Webサイトの種類

一口にWebサイトと言っても、様々な種類が存在します。商品・サービスの宣伝をしたいのか、自社のブランドイメージを高めたいのか、優秀な人材を募集したいのか…。目的や役割に応じて、デザインやシステムを設計する必要があります。
大切なのは、あらかじめゴールを見定めておくということ。もちろん、ゴールがどれかひとつではなく複数の場合もあるでしょう。まずは、今どのようなサイトを必要としているのか考えてみてください。以下に、代表的なサイトの種類を挙げてみます。

●コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、会社概要や事業案内、IR情報、採用情報など企業の基本情報を掲載したWebサイトです。「会社案内のパンフレットをデジタイズしたもの」とも言えるでしょう。紙のパンフレットは手に取った方にしか情報が届かないというデメリットがありますが、サイトなら誰でも簡単にアクセスできます。また、会社概要や事業内容に変更があった際はいつでも情報の修正が可能で、印刷代などの物理的なコストがかかりません。
コーポレートサイトは、まさに「会社の顔」となるサイトです。

●ECサイト
ECサイトは自社の商品・サービスなどをインターネット上で販売するWebサイトを指します。営業時間や休業日などを気にせず、24時間365日稼働させることが可能です。実店舗を必要としないため、建設・改装費用や家賃は一切発生しません。また、日本だけでなく海外に向けてビジネスを展開することができます。
売上アップだけでなく販路の開拓にもつながるECサイトは、ユーザーに限らず企業にとっても今後ますます身近な存在になっていくでしょう。

●採用サイト
求職者向けに特化した採用サイトは、紙の求人媒体のようにスペースにとらわれず、自社のビジョンや社風などを自由かつ魅力的に発信できるというメリットがあります。座談会や動画によるインタビューでは、求職者にありのままの職場を見せることが可能です。また、Webサイトのデザインや画像などを通して、言葉以外でも会社の雰囲気を伝えられます。ミスマッチを起こさずに必要な人材を確保するためには、採用サイトに力を入れることが重要です。

●オウンドメディア
オウンドメディア(Owned Media)とは文字通り、自社で所有するメディアを指します。ブログやコラムなどの形式で情報を発信し、認知の拡大を狙います。自分たちで好きなようにテーマや内容を決められるので、アピールしたいポイントやターゲット層を絞った情報発信が可能です。
オウンドメディアは良質な記事を継続的に提供することが求められるため、効果が出るまでに時間はかかるものの、ユーザーのニーズに応えられれば検索結果の上位表示が期待できます。

●LP
LPとは「Landing Page」の略。検索結果やインターネット上の広告、メールマガジンなどを経由して、最初にアクセスするページを言います。ユーザーがWebサイトに着地(land)するイメージからこの名前が付けられました。長い1ページの中に必要な情報が集約しているのが特徴で、キラーページとも呼ばれます。
LPは特定の商品・サービスを宣伝する目的で作られることが多いため、目標の流入数を決めたうえで、ターゲットを明確にしておく必要があるでしょう。

●ブランドサイト
自社の商品・サービスをより多くのユーザーに認知してもらうためのWebサイトで、自社ブランドの世界観を伝えることが目的です。商品開発ストーリーや使用例をサイト上で公開し、ブランドの価値や目指す方向性を訴求します。言い換えれば「ファンを増やすためのサイト」とも表現できるでしょう。ブランドに対する好印象を与えることで顧客の購入意欲が高まり、ほかの商品・サービスにも興味を持ってもらいやすくなります。

制作会社の選び方

Webサイトの制作が決まったらまず考えるべきなのは、「どうやって作るか」ということです。専門の制作会社に依頼するのか、フリーランスのデザイナーに発注するのか…。予算や納期、ページ数などを考慮して決める必要があります。テンプレートを使って自分で作ることも可能ですが、効果的なコンテンツの設計やSEO対策を考慮するなら、高いノウハウを有する制作会社に頼むのが良いでしょう。とはいえ自分で依頼先を探す場合、良し悪しを判断するのは難しいかもしれません。
以下に、制作会社の選び方の一例を掲載します。判断基準がわからないという方は、参考にしてみてください。

●「制作会社の得意分野」が目的と一致しているか
制作会社によって得意分野は異なります。マーケティングが得意な会社、システム開発の実績が豊富な会社、ライティング力に優れた会社…。たとえば指定キーワードでの検索順位を上げたいという目的があるにもかかわらず、デザイン特化の制作会社に依頼した場合、カッコいいWebサイトができ上がったとしてもSEO対策が不十分という可能性も考えられます。特にSEO対策が十分かはサイトの“表側”からは気付けないため、運用を開始してから「思っていたのと違った…」となってしまう恐れもあります。

●Webサイトの公開後、運用までサポートしてもらえるか
Webサイトは作って終わりではありません。継続的に成果を出すという点においては、むしろ作ってからが本番と言えるでしょう。公開直後は望んでいた成果を得られなくても、分析に基づいて改善を繰り返すことで理想のサイトに近づいていきます。そのために欠かせないのが、プロのアドバイザーです。これから依頼予定の制作会社が運用フェーズまで対応してくれるか、具体的にどのようなサポートをしてくれるかを確認しておきましょう。

●安さ“だけ”を売りにしていないか
制作会社選びにおいて重要な要素のひとつとなるのが価格です。Web制作の担当者様からすれば、少しでも安い会社を選びたいでしょう。
しかし、安さには必ず理由があります。「原稿はすべて自分たちで用意しなければならない」「デザインはテンプレートを使用」「アフターサポートは一切なし」など、安さを追求するあまり本来必要なものまでそぎ落とされているかもしれません。価格にばかり囚われていると、足元をすくわれる可能性があることを留意しておきましょう。

制作の流れ

Web制作を進めるにあたっては、最初に全体像を理解しておくことが大切です。大まかな流れを把握しておくだけでも、担当者とのやり取りがスムーズになります。中には「忙しいから手間も時間もかけたくない。制作会社に全部任せたい」という方もいらっしゃいますが、必要な資料や素材を用意しなかったことが原因で作業が遅延したり、認識のすれ違いが発生したりして、最終的に困るのは自分たちです。不要なトラブルをなくすためにも、あらかじめ要点を押さえておきましょう。
こちらでは、一般的なWeb制作の流れをご紹介します。

●企画
Webサイトの制作が決定したら、まずはどのようなサイトを作るのか目的を明確にしましょう。「自社の認知度向上」「売上アップ」「ブランディング」といったように、軸を据えると企画が最後までぶれにくくなります。
目的を決めた後は、メインとなるターゲットの設定を行います。「企業向け/個人向け」「20代~30代」などざっくりした決め方ではなく、具体的に定めることが重要です。年齢や性別はもちろん、年収、ライフスタイル、家族構成、趣味嗜好、価値観など細かい情報まで決めることにより、サイトのイメージ・デザイン・方向性がより鮮明になります。

●設計
設計のフェーズでは目的・ターゲットに響くようなWebサイトを作るために、どのような構成、デザインにするのかを決めていきます。UI(ユーザーインターフェイス)・UX(ユーザーエクスペリエンス)と呼ばれる「わかりやすさ・使いやすさ」、そして「ユーザーがサイトを通じてどのような情報を得られるようにするか」などを踏まえて設計します。サイトをPC・スマートフォン・タブレットのどれで閲覧するかによって使いやすさや伝わりやすさも変わってくるため、注意が必要です。

●デザイン
設計が終わったら、いよいよデザインを制作していきます。
デザインは会社のイメージに直結するため非常に大切な要素です。感覚やセンスだけに頼らず、ユーザー(特にメインターゲット)が使いやすい・見やすいと感じる造りにすることを意識してください。
デザインを組んでいく過程では、写真や動画も欠かせません。その際は無料で使えるフリー素材よりも、自分たちで撮影したオリジナル素材の方がユーザーの興味を引きやすいコンテンツになります。制作スケジュールに余裕を持たせる意味でも、素材は早めに準備しておきましょう。

●実装
設計・デザインの内容をもとにHTMLやCSSといったプログラミング言語を使用し、システムを組み込んでいきます。Webサイトにおいては目に見える表側の部分だけでなく、“裏側”の構築も必要です。特にSEO対策を行う場合、この裏側の部分が検索順位に大きな影響を及ぼすため、ユーザーの目に触れないからといって手を抜くことはできません。
お問い合わせフォームや新着情報なども、この工程で組み込みます。

●公開&運用・保守
実装が完了したら、Webサイトを閲覧できるようインターネット上に公開します。特に公開直後は不具合が出ていないか、改めて全体をチェックしましょう。
また、サイトは「公開したら終わり」ではありません。企画時に決めた目的に沿っているか、ターゲットに響いているか、ABテストなどを繰り返して確かめましょう。そして検索順位を上げるためには、情報のこまめな更新が求められます。新着情報やコラムは一定の頻度で投稿し、サイトの内容も定期的に見直してください。

まとめ

今回はWebサイトの種類や制作の流れをご紹介しました。ほか、Web制作においては予算や納期も大事なポイントですので、計画は綿密に立てましょう。
本記事の内容に関して詳しく聞いてみたい、具体的な相談がしたいという方はウェブステージにお問い合わせください。「何から手をつければいいかわからない…」「必要な機能や予算感についてアドバイスがほしい…」といったご連絡も大歓迎です。

参考資料:
総務省:『通信利用動向調査報告書(企業編)』 ※平成29年版、令和5年版

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ウェブステージ集客メンバー。役立つホームページやウェブ活用を研究するウェブステージで、集客に関する情報を配信しています。ホームページを活用した集客戦略が得意分野です。



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